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キット完成化ものがたり
― 「5年後に楽できる」まで ―
アプリ自動化キットを作り直した記録を、3人のゆっくりが順番に解説するよ。
むずかしい言葉は使わないから、最後まで追体験できるよ。
① 困りごと② たからの地図③ 作り直し④ 確かめ⑤ 完成
1
困りごと ― 毎回コピーがしんどい
なぜ作り直すことにしたの?

りんく
このキットね、いままでは「設計図と手順書」はあったんだけど、肝心の“動く道具”(スクリプト)は別のアプリから毎回コピーしてくる仕組みだったんだ。

こん太
毎回コピー? それって、引っ越すたびに隣の家から道具を借りてくるみたいなもんだろ。借り元が引っ越したら、もう使えなくなるじゃねえか。

たぬ姉
そうなのよ。コピー忘れ・名前の置き換え忘れ・パソコンによっては動かない…って事故が起きやすい。「5年後の自分」が困る形だったの。
💡 ゴールは「キットだけで完結」。借りてこなくても、このフォルダをコピーして名前を入れるだけでアプリが出せる状態にすること。
2
たからの地図 ― 3つのお手本
すでに動いているアプリから学ぶ

りんく
ありがたいことに、もうストアで動いているアプリが3つあったんだ。これがお手本(たからの地図)になったよ。
- リバースハック … いちばん完成形。Appleの審査に何度も落ちて、乗り越えた歴戦のアプリ。
- エクソソーム … それを最小限に整えた「金型」。いちばんマネしやすい。
- 富士山コンパス … 起動して真っ黒になる事故を10回以上やって直した「失敗の教科書」。

こん太
失敗の教科書まであるのか。むしろそれが一番ありがたいぜ。「これをやると黒くなる」が分かってるんだからな。

たぬ姉
大事なのはね、富士山の教訓=「作り変えない・特別なことを足さない」。動いてるお手本にそっくり寄せるのが、いちばん安全で速いの。
3
作り直し ― 道具をキットの中へ
借り物をやめて、自分のものにする

りんく
お手本から「動く道具」をキットの中に引っ越し(移植)させたよ。いくつもまとめて持ってきたんだ!
- 📤 ストアに出す道具(App Store / Google Play に自動で提出する仕組み)
- 🤖 自動の流れ(GitHubに置くと、ビルド→提出まで走る設定 8本)
- 🤖 Androidアプリの作り方(パソコンがWindowsでもMac無しで作れるTWA方式)
- 📚 審査に落ちたときの「実際に送って通った返事の見本帳」
- 📸 ストア用のスクショを自動で撮って、きれいに飾る道具

たぬ姉
引っ越すとき大事なのは、アプリ固有の名前(IDやドメイン)を全部「あとで入れる空欄」に置き換えること。これをサボると次のアプリで事故るからね。今回は1個残らず空欄化したわ。
⚠️ 富士山の教訓を守って、「設定を勝手に作り直す自動化」はあえて入れていないよ。便利そうでも、それが黒画面の再発スイッチになるからね。
4
確かめ ― 思い込みで終わらせない
「できたつもり」をなくす

こん太
移植したって言うだけじゃダメだ。ちゃんと動くのか、目で確かめたのか?

りんく
うん、ぜんぶ確かめたよ! ① 道具が壊れてないか(文法チェック全部OK)② アプリ固有の名前が残ってないか(探したけどゼロ)③ 空欄がちゃんと空欄になってるか。

たぬ姉
あと、Windowsで動かない道具が1個あったのも直したわ(Mac専用の命令を使ってたの)。これでどのパソコンでも動くようになった。
🔎 「報告を鵜呑みにせず、実物で確かめる」。これも今回の大事なルール。--dry-run で空運転して、立ち上げウィザードがちゃんと案内を出すところまで見たよ。
まえ
毎回ほかのアプリから道具をコピー。借り元が変わると壊れる。Windowsで動かない道具もあった。
いま
キットだけで完結。
名前を入れる → ウィザードを動かすだけ。Windows / Mac どちらでもOK。

りんく
次に新しいアプリを作るときは、このフォルダをコピーしてapp.config.jsonに名前を書いて、setup-new-appを動かすだけ。あとは「最初の登録」と「最後の送信ボタン」だけ人がやればいいんだ。

たぬ姉
「全部まるごと自動」じゃないのは正直に言っておくわね。お店(ストア)の最後のOKは審査員の人間がやるし、初回の開発者登録も人がやる。でも面倒な準備はほとんど肩代わりできるようになったわ。

こん太
つまり…5年後のオレたちが、また同じ苦労をしなくて済むってことだな。よし、合格だ!
🎉 キット完成化、おわり
借り物ゼロ・空欄を埋めるだけ・どのパソコンでもOK。
これが「5年後に楽できるレベル」のキットだよ。
👤 人間がやる部分は、これだけ
これ以外は自動。チェックを埋めれば、アプリがストアに出せるよ。
最初の1回だけアカウントと枠の用意
開発者登録をする
Apple Developer / Google Play / Chrome の開発者アカウント(有料・各ストア1回きり)
App Store でアプリの枠を作る
Appleは自動で作れない仕様。作ったら ID を app.config.json に書くだけ
Google Play でアプリを作り、権限を渡す
GitHub にカギを登録する(Secrets)
証明書やカギをコピペで登録。一覧は setup-new-app が表示してくれる
アプリごと名前を入れて、最後にボタンを押す
app.config.json にアプリの名前・色・連絡先を書く
空欄(<...>)を埋めるだけ。わからない所はAIが聞いて埋めてくれる
iOS:「配信する国・地域」を選ぶ
審査が通っても、地域未設定だとダウンロードできない(最大24時間で反映)
Android:最後に「審査用に送信」ボタンを押す
リリースを作っただけでは審査に入らない。最後の一押しは人間
待つだけあとは審査員におまかせ
審査の合否を待つ
Apple 1〜3日/Google・Chrome 数日。落ちても返信の見本帳があるよ
🤖 ここまで以外は全部自動:ホームページ公開・アプリのビルド・アイコン/スクショ作成・ストアへの提出・審査状況の見張り。人間は「枠の用意」と「名前を入れる」と「最後のボタン」だけ。